生地を「切る」ように混ぜるというのは、「の」の字を描くように混ぜる方法です。
ケーキ作りの成功は、生地の混ぜ方に大きく左右されます。
今回は、この重要なポイントを動画で詳しくご紹介します。
ケーキのスポンジ生地を切るように混ぜるとは?
ケーキの生地を混ぜる際には、「練らないように」「切るように」「さっくりと」混ぜるとよく言われます。
ケーキ作りに慣れていない方は、これらの指示が難しく感じるかもしれません。
基本的な混ぜ方としては、ひらがなの「の」の字を描くように混ぜることがポイントです。
以下、手順を簡単に説明します。
斜めにゴムベラを挿入
まず、ふるった粉をボウルに入れ、斜めにゴムベラを挿入します。
この時、ゴムベラをしっかりと斜めに挿入することがコツです。
ボウルを一周させる
そのまま、ボウルの底をなぞるようにゴムベラを一周させます。
この時、ゴムベラを立てて使うイメージで行います。
ボウルを回した後、軽く上に抜いて折り返す感じにします。
粉が飛ばないように注意が必要です。
この時、左手でボウルを手前に回しながら行うと、よりスムーズです。
繰り返し作業
この工程を何度も繰り返します。
生地が均一になるまで十分に混ぜることが大切です。
混ぜすぎには注意が必要ですが、15回程度は繰り返すことを目安にしましょう。
生地の均一性がないと、ケーキがうまく膨らまないため、初めは多めに混ぜることをお勧めします。
慣れれば、すぐに作業が完了します。
ちなみに、ゴムベラは継ぎ目のないものが使いやすいですよ。
スポンジケーキが膨らまない主な原因とその対策
スポンジケーキの生地が膨らまない主な原因は、生地の混ぜ方に原因があることが多いですが、他にも原因はあります。
正しい方法を把握すれば、失敗の確立を減らすことができます!
慣れてくれば、生地作りは楽しいものになります!
原因① 砂糖の量を正確に
一般的なミスとして、レシピの砂糖の量を勝手に変えることがあります。
特に甘いものが苦手な人は砂糖を減らしたくなりますが、これが原因で生地が十分に膨らまないことがあります。
スポンジケーキでは、砂糖は甘さを加えるだけでなく、生地を膨らませる役割も持っています。
検証されたレシピに基づいて、砂糖の量を変えずに作ることが重要です。
砂糖は泡立ちを安定させる効果もありますので、量を調整する際は注意が必要です。
砂糖を入れすぎても良くありません。
原因② 混ぜすぎに注意
ケーキ生地を適切に混ぜる必要がありますが、混ぜすぎは生地が膨らまない原因になります。
適切な混ぜ方をしても、混ぜ過ぎると泡が壊れます。
混ぜ具合を確認するには、ゴムベラで生地をすくってボウルの中に落としてみましょう。
生地がスムーズに流れる場合は混ぜすぎ、ガッツリ落ちる場合は不十分な混ぜ方です。
原因③ 卵の温度管理
生地を混ぜる前に、卵を正しく泡立てないと失敗することがあります。
卵白は冷やしても良いですが、卵黄は室温で使うのが最適です。
さらにいえば、卵白を冷やさなくてもいいですよ。
温度が低すぎると生地がうまく膨らまないこともあります。
一般的には、卵は常温で使うのが理想で、冷蔵庫から出した卵は一晩室温に置くと失敗が減ります。
まとめ
スポンジケーキを上手に焼くためには、卵をしっかり泡立てることと、どのように生地を混ぜるかが重要です。
泡立てと粉を混ぜる作業を正しく行えば、後はオーブンに任せるだけです。
混ぜ過ぎには特に注意し、平仮名の「の」の形を描くように混ぜることを心掛けましょう。