オダマキの花が終わると、次のシーズンへ向けてのお手入れが重要になってきます。
最初に、散った花びらを取り除くことから始めてください。
そして、来年も同じ美しさを楽しむために、種を採取して播きましょう。
オダマキは暑さが苦手なので、夏の高温には注意が必要です。
鉢植えの場合は、暑さを避けて風通しの良い日陰に移動させてください。
地植えであれば、直射日光が当たらないように工夫し、オダマキが夏を元気に過ごせるように気を配りましょう。
開花後のオダマキのアフターケア
花が終わったオダマキには、手入れが欠かせません。
花を摘み取り、種を蒔き、夏の暑さに備えましょう。
開花済の花の処理
オダマキの花は次々に咲き続けます。
そこで既に咲き終わった花を見逃さず、定期的に取り除くことが重要です。
開花済の花を放置すると、新しい花にもよくありません。
役目を終えた花は、茎の少し下の部分でカットしましょう。
全体が危ないと感じたら、茎の根元から取り除く必要がありますが、その際は根元の葉を残すことに気をつけてください。
葉は光合成のために不可欠ですから、葉がないとさらにダメになる恐れがあります。
水やりのタイミング
オダマキに水をやる際は、土が乾いたことを確認してから行いましょう。
地面に直植えしている場合は、普段追加で水をやる必要はありませんが、特に盛夏期には土が乾燥しないよう注意して、適宜水分補給をしましょう。
水やりの必要があるかどうかは、定期的に土の状態をチェックして判断してください。
肥料の与え方
オダマキは、開花後も9月末までは肥料を続けて与えることがおすすめです。
2週間に1回のペースで液体肥料を施すことが良いとされています。
とりわけ7月と8月の暑い時期は、オダマキに負担をかけないように、通常の濃度よりも2~3倍薄めた液体肥料を使うといいですよ。
オダマキの種の取り扱いや株分けについて
次の季節もオダマキを楽しむためには種の取り扱いや株分けにポイントがあるのでまとめます。
オダマキの種採り
花が咲き終わったオダマキの種を収穫するのは5月から6月が目安ですが、地域差や気候も考慮する必要があります。
花の中心に形成された莢が乾き、茶色く変色したとき、莢の端が開いて種を取り外すことが可能になります。
種が周囲に散らかないように、莢が十分に乾燥しているか定期的にチェックし、収穫するのがコツです。
細かい種は扱いにくいので、お皿の上で莢を下に向けて開けると、中の種が取り出しやすくなります。
種の保存方法
湿らせたキッチンペーパーに包み、それを封筒に入れて冷蔵庫で保管すると良いでしょう。
種まき時期
オダマキの種は春(5月〜6月)と秋(9月〜10月)の二度、播種することがおすすめです。
春に植える場合は、収穫後すぐに播種した方がいいでしょう。
この方法をとれば、翌春には新たな花を楽しむことができます。
ただし、オダマキは暑さと湿気を避けるべき植物なので、夏の強い日差しを避け、水の管理に注意して夏を超えてください。
秋に播種する場合は、暑さが和らいいでいる分、種まきにもおすすめです。
ただし、それまでの保存状態が種の品質を左右するため注意が必要。
秋に播種する場合、花は次々年の春まで待たなければならないことも留意ください。
オダマキの播種のコツ
オダマキの種には光を好む特性があります。
よって種を土で厚く覆ってしまうと、上手く芽が出ないことも。
なので薄く土をかけるだけにして、霧吹きで優しい水やりをすると、芽吹きを助けることができます。
秋に播種を行なう際は、種を事前に水に浸してから蒔くと、より良い発芽が期待できます。
種が発芽するまでには2~4週間要しますが、本葉が5~6枚にな
ってから、鉢植えや地植えへの移植がおすすめです。
特に2月や3月に植え替えを行うことがいいとされています。
自然に落ちたオダマキの種
オダマキをそのままにすると、成熟した実から種が落ちて自然に新しい芽生えが始まります。
オダマキは多年草ですが、3~4年の周期で新しい活力が必要となります。
自然に落ちた種から新しい株が増えるのが理想的です。
株分け
植え替えの際に株分けをすると、新しいオダマキの株になります。
根が自然に分かれている箇所を、手で優しく分け合わせるのがコツです。
明確な分かれ目がない場合は、清潔な刃物で切り分ける方法もあります。
ただし、切り口が菌に感染しないよう、防菌用の癒合剤を塗って保護するといいでしょう。
夏のオダマキのお手入れのポイント
オダマキは、高温や強い日差しが苦手な性質があるため、夏場の猛暑には特に注意が必要。
鉢植えのオダマキは、なるべく直射日光を避けるために室内に移したり、日陰の涼しい場所に置くことが理想的です。
もし庭に植えてある場合は、遮光用のネットを使って強い日差しを和らげましょう。
また、土から水分が蒸発しないよう気を付け、定期的に水を与えることも大切です。
さらに肥料を薄めて与えることもおすすめです。
まとめ
オダマキは冬の寒さには強いので、夏の手入れをしっかりと行えば、次の季節の美しい花が期待できるでしょう。
水やりや日陰での管理といった丁寧なケアを続ければ、種から新しいオダマキを開花させることもできます。
ぜひこれらのポイントを心がけ、次の季節に向けてオダマキの花を楽しみにしてください。