さば缶を使った味噌汁は、トリメチルアミンという成分によって特有の臭みが生じることがあります。
この臭みを抑えるための方法として以下の手法がおすすめです。
- 酸味のある食材を組み合わせる
- 料理酒や他のアルコールを加える
- さば缶の中身を軽く焼く
- 生姜や大根おろしを加える
- ねぎを加える
- さば缶の汁を使わない
さらに、臭みが少ないとされる日本産のさば缶を選ぶこともポイントです。
購入時には原産国を確認すると良いでしょう。
さば缶の臭みを軽減する7つの対策
主なニオイの原因ともいわれている「トリメチルアミン」は、さばの性質上、他の魚に比べて早く生成されます。
そんな、さば缶の臭みを減らすための具体的な対策は次の通りです。
酸性の食材を活用する
酸性の食材と組み合わせることで臭みが中和されます。
例として、お酢やすだち、梅、トマトなどが挙げられます。
調理酒を使用する
料理酒や白ワインを加えることで臭みが軽減されます。
さば缶を焼く
さば缶の中身を軽く焼くことで臭い成分が飛び、臭みが減ります。
レモンを利用する
レモンの使用で魚の臭みが和らぎます。
生姜や大根おろしを追加する
これらの食材が臭みを和らげ、味にコクを加えます。
ねぎを使用する
ねぎに含まれる成分が臭みを感じにくくして、風味を向上させます。
顆粒だしを使う
さば缶の汁を使わずに顆粒だしを使うことで、より自然な味わいに仕上がります。
さば缶を使った味噌汁をより美味しく楽しむ方法について、以下の手順を組み合わせることができます。
臭みを軽減するさば缶味噌汁のレシピ3選
臭みを感じにくい味噌汁レシピを3つ紹介します。
鯖缶を使ったシンプルな味噌汁レシピ
材料
- さばの水煮缶(1缶)
- 水(400ml)
- 長ネギ(半本)
- 味噌(大さじ2)
- 生姜(1片)
- 日本酒(大さじ1)
手順
- 鍋に水と日本酒を入れ、沸騰させます。
- 刻んだネギの白い部分とさば缶を鍋に加え、2分間煮ます。
- 火を弱火にしてから味噌を加え、溶かします。
- 完成した味噌汁を器に盛り付け、ネギの青い部分と生姜をトッピングします。
ポイント
生姜と日本酒の使用が臭みを軽減します。
また、国産のさば缶を選ぶことが重要です。
鯖缶を使った具沢山味噌汁のレシピ
材料
- 鯖缶(水煮): 1缶(約190g)
- 大根: 100g
- にんじん: 50g
- こんにゃく: 50g
- しいたけ: 2個
- 長ねぎ: 1本
- みそ: 大さじ3
- 水: 800ml
- だしの素: 小さじ1(お好みで)
手順
- 大根、にんじん、こんにゃくを小さめのサイズに切ります。
- しいたけは薄切り、長ねぎは小口切りにします。
- 鍋に水を入れ、だしの素と切った野菜を加えて中火で煮ます。
- 野菜が柔らかくなったら、鯖缶の中身を汁ごと加えます。
- 弱火にしてみそを溶き入れ、ねぎを加えた後、少し煮立たせずに温めます。
- 器に盛り付けたら完成です。
ポイント
大根やにんじんなどの野菜を多めに使うことで、鯖の臭みを自然と和らげることが期待できます。
また、それでも少し臭いが気になる場合は、鯖缶を鍋に入れる前に、少量の生姜をすりおろして加えるといいでしょう。
さらに、野菜と一緒に鯖をしっかりと煮込むことで、臭みが飛びやすくなります。
鯖缶を使ったアレンジ味噌汁のレシピ
材料
- 鯖缶(味噌煮): 1缶(約190g)
- 豆腐: 1/2丁
- ほうれん草: 1束
- みょうが: 1本
- わかめ(乾燥): 小さじ2
- みそ: 大さじ3
- 水: 800ml
- だしの素: 小さじ1(お好みで)
手順
- ほうれん草を茹でて冷水にとり、水気をしぼってから適当な長さに切ります。
- 豆腐はさいの目に切り、みょうがは薄切りにします。
- 鍋に水を入れてだしの素を加え、沸騰させます。
- わかめと豆腐を加え、再度沸騰させます。
- 鯖缶の中身を汁ごと入れ、温まったら火を弱めます。
- みそを少しずつ溶かし入れ、ほうれん草とみょうがを加えてひと煮立ちさせたら完成です。
ポイント
わかめや豆腐は、鯖の臭みを中和することが期待されます。
念入りに臭い対策をする場合は、鯖缶を鍋に入れる前に、少しの酒を振りかけるといいでしょう。
これらのレシピは、鯖缶を使って手軽に具沢山の味噌汁やちょっとしたアレンジを楽しむためのものです。
まとめ
さば缶を使った味噌汁では、国産のさば缶を選び、生姜や日本酒、ネギを加えることで、独特の臭みを和らげることができます。
これらの食材は家庭によくあるもので、手順は少し手間がかかりますが、臭みが軽減されて飲みやすく、美味しいさば缶味噌汁が楽しめます。
いくつかレシピも紹介したので、ご自身の好みに合った鯖缶の味噌汁を見つけてみてください。