花束やお家に飾る花としても人気のチューリップ。
そんなチューリップの切り花が少しでも長く楽しめたらうれしいですよね。
そこで、購入したチューリップを長く見られるためのいくつかのコツをご紹介します。
長く楽しめるチューリップの選び方
長く楽しめるチューリップの見分け方として、「つぼみ」と「茎」の見方を紹介します。
つぼみの見分け方
花屋に並んでいるチューリップの中には、硬くて色がはっきりしないつぼみも多いですが、これらは開花へ向かう初期段階を表しています。
しかもこれらのつぼみは、意外と短期間で色づき、開花します。
すぐに花を楽しみたい場合は、間もなく開花しそうな色のついているつぼみのチューリップを選ぶのがおすすめです。
そうすると、おそらく翌日には花が開き、その後は花の散るのを待つだけになるでしょう。
長く楽しみたいなら、色がついていなく、花の色がまだはっきりしないようなつぼみを選びましょう。
かすかに黄色やピンクが見えるくらいがいいです。
そうすれば場所や室温によって異なりますが、おそらく約10日から2週間ほど楽しむことができます。
茎の見分け方
チューリップの中には、つぼみなのか開花しているのか確認しにくい品種もあります。
その場合は、茎の状態に注目しましょう。
チューリップの茎は切り花になっても変化し続けています。
よって茎が長すぎて花の重みを支えきれていないような場合は、開花してから時間が経っている可能性があります。
チューリップを長く楽しむための基本ケア
花瓶に飾る前に、チューリップを長く楽しむための基本的な手順があります。
これらの手順は一般的な切り花にも適用されるものですが、特にチューリップのケアではいくつかの重要なポイントがあります。
茎の下部を新たにカット
チューリップは購入して家に持ち帰る間に茎の切り口が乾いてしまい、水吸収率が落ちがちです。
そのため、花瓶に飾る前に茎の切り口を新たにカットして水吸収を良くすることが重要です。
一般には斜めにカットすると水吸収が良いとされていますが、チューリップはもともと水をよく吸うため、直角にカットするだけでもOKです。
不要な葉の除去
切り花した時、既に葉の整理がされていることが多いですが、もしまだ多くの葉が付いている場合は、上部の1~2枚を残して残りを取り除きましょう。
チューリップの葉は簡単に引っ張って取れます。
見た目は葉が多い方が立派に見えるかもしれませんが、葉が花瓶の水に浸かると、水が汚れる原因になることがあります。
開花速度の調整
チューリップには6枚の花弁があり、内外2層に分かれています。
外側の花弁の付け根、茎のすぐ上部に針などで小さな穴を開けることで、開花の速度を少し遅らせることができます。
花瓶の選び方
花瓶に入れても日々変化するチューリップは、しばしば光に向かって方向を変えます。
これはチューリップ特有の動的な特徴です。
しかし、チューリップの茎はあまり丈夫ではないため、背の低い花瓶を使用すると、花の重みに耐えられずに垂れ下がることがあります。
そこで、花の高さの約三分の二ほどの高さを持つ花瓶を選ぶと良いでしょう。
暖かい場所を避ける
チューリップを長く楽しむためには、暖かい場所を避けて飾ることが大切です。
温度が高いとチューリップは速く開花に向かいますが、逆に冬の寒さは開花を邪魔することもあります。
理想的なのは15~20度の室温です。
水の量
チューリップは水を多く吸い上げる性質があり、花瓶に入れる水が多すぎるのはおすすめしません。
そこで、花瓶には約10センチ程度の水を入れ、できれば毎日水を替えることをおすすめします。
ただし、チューリップが水を早く吸い上げるので、水を少なめにしておくとすぐになくなってしまうことも。
自分が行える水替えの頻度に合わせて、水がなくならない適切な量を維持することが重要です。
水切りは不要
チューリップは他の多くの切り花とは異なり、通常、水切りは不要です。
花を初めて花瓶に飾る際に茎を一度カットするだけで基本的にOKです。
ただし、葉が黄ばんでいるような兆候が見られる場合には、茎を再度カットすることもあります。
また、茎が長くなりすぎた場合は、花瓶の高さに合わせてカットする場合も。
まとめ
春の代表的な花であるチューリップは、選び方や手入れを工夫することで長く楽しむことができます。
長く楽しむチューリップを選ぶ際は、「つぼみ」と「茎」に注目してください。
そして、持ち帰った後は、水量の管理とこまめな水替えが大切。
飾る前に茎のカットは必要ですが、基本的にそれ以降の水切りは必要ありません。
しかし、茎が伸びすぎた場合はカットをして調整しましょう。
その他、チューリップ三分の二程度の花瓶の選ぶことや、暖かい場所を避けることも、チューリップを長く楽しむための重要なポイントです。
これらのポイントを押さえて、お家の中でもきれいなチューリップの花を楽しんでください。