発芽済みのチューリップの球根からは、果たして美しい花が咲くのでしょうか?
この球根をどのように植えればよいのか、何か特別な方法が必要なのかまとめます。
結論から言うと、心配はいりません。
発芽済みのチューリップ球根でも、適切に植えることで、花を咲かせることができます。
発芽した球根を植える際には、土が直接芽に触れないように注意することが大切。
これが発芽済みの球根を上手に植えるポイントです。
この記事では、発芽済みのチューリップ球根をいかに植え、球根をどう保管すればよいかについて、詳しく説明します。
発芽済みチューリップ球根の植え方ガイド
発芽済みのチューリップ球根を植える際のポイントと手順をご紹介します。
チューリップの芽に土をかけない
球根を植える際は、発芽した部分に直接土がかからないようにしてください。
なぜなら、チューリップの今後の状態を考えると、土の圧迫がない方がいいからです。
球根の芽は土の上に出るようにし、球根そのものはしっかりと土で覆ういましょう。
個々の芽の出方も違うので、植える際は、その状態を見て慎重に取り扱ってください。
以下に、発芽済みチューリップ球根の具体的な植え方を解説します。
発芽済みチューリップ球根の鉢植え手順
発芽済みの球根でも、通常のチューリップ球根と同じように考えて構いませんが、芽の部分を土に覆わせないということだけは徹底してください。
通気性と排水性に優れ、養分を保つ土を用意する
ホームセンターで売られている「球根用土」の使用がおすすめですが、自分で準備した土を使ってもかまいません。
鉢に土を入れ、球根の配置を考える
鉢に土を入れ、チューリップの芽が土の上に出るように考えながら球根の配置をイメージします。
球根を5~10センチの間隔で植える
球根間の間隔は、おおよそ5㎝~10㎝が目安です。
時間が経つと、葉が重なり合って空気が通らなくなるため、適度な間隔を保つことが重要です。
水が鉢底から流れ出るまでしっかりと水やりをする
土全体に水が行き渡るように水やりをします。
土が乾いたら、再びたっぷりと水を与えましょう。
発芽済みチューリップ球根から花は期待できるか?
発芽してしまったチューリップの球根から花が咲くのか、不安に思うこともありますよね。
ですが、発芽済みのチューリップ球根からも、十分に美しい花を咲かせることが可能なんです。
球根は屋外で保管することが多いと思いますが、そんな中、特に暖かな日が続くとチューリップの球根が芽を出していることがあります。
通常、チューリップの球根は10月から11月に植えるのが一般的。
よって寒い季節が近づく中で芽が出てしまった球根に不安を感じるかもしれませんが、チューリップの球根は寒さに強いので、心配は無用です。
芽が出た状態の球根の植え付けも問題はありません。
冬に近づくと、これらの球根は一時的にその状態を維持します。
よって発芽した球根が寒い季節にそのまま芽を伸ばし、花を咲かせることはありません。
芽が出た球根は冬を越し、春になると暖かさと共に再び動き始めます。
春が来て気温が上がると、美しいチューリップの花を咲かせるのです。
チューリップ球根の保管方法
チューリップ球根を保管する際には、ネットを使用して陰のある場所に吊るす方法がおすすめです。
ネットを利用することで球根の通気性が向上します。
これは非常に重要なポイントで、チューリップの球根は、乾燥した状態を保つことが必要だからです。
空気が通らないところで保管すると、結果として美しい花を咲かせることが難しくなる恐れがあります。
そのため、通気性が良く直射日光が当たらない陰のある場所で、ネットを使用して保管することが推奨されています。
ネットは100円ショップで見つけることのできるものでも十分ですが、いくつかの注意点があります。
ネットのサイズに応じて球根の量を適切に調整することです。
球根を多く入れすぎると、球根同士が密着して空気が通らなくなってしまうからです。
さらに球根自体が傷つくと芽が出てくるのを妨げる可能性も高いといわれています。
また、球根の重さでネットが破れることもあるため、保管する球根の量には気を付けましょう。
まとめ
チューリップの球根の植え方については、発芽していたとしても問題ありません。
芽を土の上に出して植え、球根の間は約5~10cmの間隔を空けてください。
保管に関しては、球根を乾燥させた状態で、ネットに入れて日陰に吊るすことを推奨します。
球根の状態を保つには、通気性を確保することが重要で、球根が互いに密接しないようにしましょう。
冬の間はそのままの状態で停止し、春になると球根は再び動き始め、美しい花を咲かせることになります。