ツツジを植えるときの株間隔は、求める最終的なサイズを考慮して設定しましょう。
例えば、植物を60センチメートル程度にまでにする予定であれば、互いの間隔も60センチメートル空けて植えるのが適当です。
生け垣としてツツジを利用する場合は、葉がどれだけ広がるかにも依存しますが、一般的に50センチメートルくらいの間隔をあけることをおすすめします。
植え付けに最良の時期は、年間を通じて12月、春の3月から4月、秋の9月から10月が理想的。
ツツジは、酸性土壌を好む性質を持っているため、赤玉土や鹿沼土、ピートモスを使って適切な土作りを心がけましょう。
市場にはツツジ専用の土はあまりありませんが、ブルーベリー栽培に使う土が一つの良い代替え品となります。
特に土づくりに自信がない方やガーデニング初心者にとっておすすめです。
ツツジの適切な間隔と植え方
どのくらいの間隔をあけてどのように植えるか説明します。
ツツジを植える際の理想的な間隔
ツツジを植える時は、少なくとも40センチメートルは間隔を空けてください。
将来のサイズを想定し、予め十分なスペースを確保することが重要。
例えば、将来的に50センチメートル程度にしたい場合は、それくらいのスペースを始めから取る必要があります。
苗を植えた直後は間隔が広すぎると感じるかもしれませんが、やがて緑豊かな美しい景観を作り出します。
植物間の適切な間隔は、根が地表近くに達しやすいため、水の吸収を充分に行わせるためにも必要です。
ツツジを使った生垣作りの間隔
刈り込みに強いツツジは生垣として理想的です。
生垣に用いるツツジの目安としては、50~60センチメートルの間隔で植えることが一般的。
植栽が密になりすぎると害虫の危険が増え、根にもよくありません。
しかし、間隔をあまりにも広く取りすぎると、美しい生垣になるまで時間がかかることになります。
ツツジを生垣として植える際には、植物の葉の広がりを考慮して適切な間隔を決めましょう。
葉の広がりとは、一般に樹高と比例します。
目指す生垣の高さに基づいてツツジの自然な広がりを調査し、それを元に植える間隔を設定することが大切です。
ツツジにはさまざまな種類があり、それぞれに異なる葉の広がりがありますので、植えるツツジの種類に応じた対策が推奨されます。
例えば、ドウダンツツジが理想的なのであれば、葉の広がりが50センチメートルになるように、そのサイズを基に植える間隔を決めてください。
ツツジの植え方
ツツジの根は比較的細く、表面近くに広がるため、深く植えすぎると根腐れの原因となることがあります。
よって根鉢の2倍のサイズの穴を掘り、その中に植えることが望ましいです。
土をかけるときには、根元が高くなるように盛り上がる形で埋めてください。
これにより、水の排水がよくなります。
植付け後はしっかり水をあげてください。
地植えの場合、土が過度に乾燥しない限り頻繁に水やりをする必要はありませんが、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えることが大切。
特に猛暑期には水分不足に注意し、適切な水やりを行ってください。
土植えの際のポイント
日当たり
ツツジは明るい半陰の場所を好みます。
朝日や夕日のようなやわらかな光を好むため、一日中強い直射日光が当たるよりも、時折影になる環境の方が適しています。
特に晴れた場所に植える場合は、意図的に影を作ってあげると良いでしょう。
周囲のコンクリート
ツツジなどの植物を植える際は、近くにコンクリート製品がないかをしっかりとチェックしましょう。
雨水でコンクリートから溶け出すアルカリ成分が土に入ると、pH値が変わってしまう可能性があります。
そのため、植樹の際は近くにアスファルトがないかも確認し、コンクリートが近くにある場合は、カヌマ土を30〜50%混ぜるのがおすすめ。
これによって土の酸度を適切に保ち、根腐れのリスクを減らすことができます。
ツツジの最適な植付け時期
ツツジの植栽に最も適した時期は、植物が休眠状態の12月、開花前の3月から4月初め、そして9月から10月です。
デリケートなツツジの根は傷つきやすいため、特に気をつける必要があります。
春の花の盛り時、4月から6月に植え替えると、根がダメージを受けて花が咲かなくなるリスクが高くなることも。
(※植え替え時期はツツジの品種によって変わることがあります。)
よって開花期に植えることは避けた方が良いでしょう。
土壌の選び方
ツツジは低酸度の土壌に適応することが大切です。
逆にアルカリ性の土壌は適しません。
鉢植えの場合、赤玉土の小粒、鹿沼土の小粒、ピートモス、バーミキュライトを4:3:2:1の割合で混ぜ合わせると良質な土壌を作ることができます。
初心者や土作りに慣れていない方には、少し難しいかもしれないので、代替品としてブルーベリー用の土が適しています。
ブルーベリー用土は比較的簡単に手に入り、ホームセンターやオンラインショップで購入可能ですよ。
肥料の選び方
下記の目的に応じて肥料を選んでください。
肥料補給
土づくりの初期段階での肥料として、腐植土やピートの使用をお勧めします。
土壌改良
堆肥の土への添加は常に必要なわけではありませんが、排水が悪い土地や、種まきに適していない土壌の場合には堆肥や腐葉土を混ぜることをおすすめします。
まとめ
ツツジの植樹を計画してる場合は、日光が十分に当たり、排水が良好で、酸性の傾向にある土地を選びましょう。
ツツジが土地に馴染み始めたら、水やりの量は少なくても大丈夫ですが、特に暑い時期は水分補給に気をつける必要があります。