パンジーは、65㎝長さの直角長方形状をしているエコノミーサイズのプランターでは、一株ごとに約10~15㎝のスペースを確保しつつ、4~5株を植えるのがおすすめ。
一方、40㎝長のプランターでは、概ね2株を植えることを目安にしましょう。
また、花壇に直接植え付ける場合は、株間に10~20㎝の距離を確保してください。
ただし、株間の距離が30㎝以上だと、空間が目立ち、見た目が寂しくなってしまいます。
なお、同じサイズの穴を一定の間隔で掘る作業は、少々の手間と時間がかかります。
アマゾンで手に入るハンドトランスプランターを使うと、短時間で苗の植え付けができ、均等に配置された美しいパンジーの花壇を楽しむことができますよ。
理想的にパンジーを植えるための間隔は?
パンジーの苗は購入時点では小さいですが、ゆくゆくは20~30cm程度にまでなります。
小さな苗を一見たくさん植えて見栄えを良くすると思うかもしれませんが、それは結局、花々が思い切り咲く機会を奪ってしまいます。
そこで、花壇やプランターで植える際の適切な距離についてお話しします。
プランターでパンジーを植える際の推奨距離
プランターでの栽培の場合、利用できる面積は限られます。
我が家では一般的なエコノミーサイズ(縦長で65㎝)のプランターを使っています。
このプランターのサイズに合わせて、10~15㎝ほど(少なくとも1株分の距離)を空け、4~5株を植えると、苗は多くの花を咲かせることができます。
また、長さ40㎝のプランターを使う場合には、植えるのは大体2株程度が良いでしょう。
地植えでのパンジー植え付け時に理想的な距離
地植えについては、花壇のサイズは家庭によるところですが、プランターよりは広範囲に植えることができます。
植える株の間隔は10~20cm程度が理想的となります。
ですが、30cm以上距離が開いてしまうと、隙間が目立ってしまうことがあります。
隙間が見えないようにするためにも、花が咲いたときに葉がお互いに触れる程度に配置することが重要となります。
パンジーの管理の基本
パンジーの管理の基本をまとめます!
パンジーには涼しい季節が最適
パンジーは温度変化に敏感な植物で、暑さが和らいだ時期に植えると、見事な花を咲かせます。
10月までの暑さが和らぎ、11月に入れば日中も涼しくなるので、それが適した植え付けの時期です。
また、冬の真冬をこえる前に植え終えることが重要で、11月中には全植え付けを終えるようにしましょう。
真冬を迎える前にどれだけしっかりと根が張れるかが、花の開花にとても重要です。
植え付け前に根をほぐす
パンジーの苗を鉢から取り出したときに、根が固まっていたら、指や割り箸を使って土を取り除き、根をゆっくり揺すりましょう。
また、蕾や花がある苗については、残念にも思われますが、その蕾や花を取り除いてから植えてあげてください。
- 根をほぐす
- 花や蕾を取り除く
これらの2つのステップを行うことによって、新しい土に根が張りやすくなり、パンジーの苗は元気を取り戻します。
パンジーを植えた後のケア
パンジーを植えた後の管理で最も大事なのは、適切な水分と肥料の供給です。
それぞれの供給方法は、花壇とプランターで少し違うのを覚えておきましょう。
パンジーへの水分の供給
花壇とプランターでの水やりの違いを説明します。
花壇で管理するパンジーへの水やり
植える際にはたくさんの水をあげるのが一般的ですが、その後花壇に植えたパンジーへの水やりは主に雨に頼ることが多いです。
花壇の土表面はプランターと比べて乾燥しにくいですが、定期的に確認し、土が乾いているようなら水やりをしましょう。
プランターで管理するパンジーへの水やり
タイミングと頻度を説明します。
プランターへの水やりのタイミング
プランターの容積は一定で、余計な水は底の穴から出るため、同じ場所に置いて、雨が降る度に水をあげても、プランターは花壇より速く乾燥します。
よって、プランターで管理するパンジーの土表面の状態は定期的に確認しましょう。
土表面が乾いて白くなったら、水をあげる時です。
そして、プランターの底から水が出るまでしっかりと水をあげましょう。
これにより、土中の古い空気を押しだし、新鮮な酸素を土中に送り込むことができます。
プランターへの水やりの周期と頻度
寒さが強くなると、水やりの回数を減らすことでパンジーは寒さに耐えやすくなります。
また、水をあげる適切な時間は暖かい日の昼間です。
夕方以降に水をあげると、その水が夜間に凍る可能性があり、それにより根が損傷することがあるからです。
パンジーの肥料の供給
パンジーは肥料の供給も大切です。
植える時に与える肥料
パンジーは肥料を欲しがる花なので、肥料は必須です!
植えるときには、豊富な窒素を含む緩効性の肥料を土に混ぜてください。
ただし、窒素を与えすぎるとパンジーの見栄えのバランスが偏る可能性もあるので、注意しましょう。
開花期の肥料の供給
花が開花し始めたら、窒素往年の肥料の供給は避け、代わりにリン酸肥料を定期的に与えます。
肥料の種類やメーカーにより、供給の間隔は違います(例えば、1週間や2週間に1度、10日ごと、1ヶ月に1度など)。
リン酸肥料を与える理由は、美しい花をたくさん咲かせるためです。
そのため、開花を確認してから、窒素からリン酸へと入れ替えましょう。
一種類の肥料で充分なものもある
大量の肥料を消費するパンジーのためには、パンジー専用の肥料が売られています。
この専用の肥料を使えば、植え付けから開花までの間に必要となる窒素、リン酸、カリウムなどのを一種類の肥料で補給でき、さらに肥料の管理も簡単にできます。
肥料はあなたのライフスタイルに合ったものを選び、その使用を適切に行いましょう。
長期にわたりパンジーをキレイに咲かせるポイント
パンジーの管理には日頃から念入りにケアをすることが重要です!
花が満開を過ぎ、開花済になったとき、その花を茎から取り除くと新緑の芽がどんどん出てきます。
花びらが散った後放置すると種が生じるので、予防措置が不可欠です。
加えて、このように花を摘んでいくことは植物全体の通気性を良くするという利点も。
空気が通らない環境は良くないので、こまめに花を摘み取ることを心掛けましょう!
まとめ
パンジーの美しさは、どのように植えてどのように手入れするかで変わってきます。
初めて植える際の丁寧な処理は、その後に強い影響を与えます。
土の状態のチェックや、開花済の花や葉の摘み取りなど、こまめな手入れが重要。
植える際にはその間隔にも注意して、美しいパンジーを咲かせてください。