ナスはその旬の期間中、フレッシュな状態を長く保ちたいものです。
しかし、保存方法を間違えるとすぐにしなびてしまうことも。
適切な保存法を知り、実践することで、ナスを長く保ちやすくなります。
本記事では、ナスを新鮮に保ちやすくするための方法を紹介します!
ナスは夏から秋にかけてが最も美味しい時期。
そのため、野菜炒めや天ぷらなど、様々な料理に活用されます。
ナスを新鮮に保つ保存法
常温で放置するとナスはすぐに劣化しますが、少しの注意で鮮度を保ちやすくなります。
保存法には、常温、冷蔵、冷凍、乾燥の4つがあるので、それぞれの方法について詳しく解説します。
常温保存
15℃以下の室温で暗く涼しい場所に保管すれば、ナスを2〜3日間常温で保存できます。
ただし、ナスは傷みやすいため、できるだけ早く使い切ることが望ましいです。
湿らせたキッチンペーパーで1本ずつ包み、チャック付きの袋に入れて立てて保管すると、食感を損ないにくくなり、様々な料理に使えるでしょう。
冷蔵保存
ナスの冷蔵庫での保存期間の目安は1週間です。
ただし、冷え過ぎは避けるために野菜室を利用します。
水気をよく拭き取り、ラップで1本ずつ包んでから、チャック付きの袋に入れて保存するのがおすすめ。
これにより、ナスの状態を保ちやすくなり、多様な料理に利用できます。
冷凍保存
ナスを長期間保存したい場合は、冷凍が最適です。
適切な処理を施せば、ナスを最大で1ヶ月まで保つことが可能といわれています。
丸ごと冷凍する方法
- ナスのヘタを取り除き、耐熱皿に置いてラップをし、500Wの電子レンジで2分間加熱
- 加熱後は冷ましてから、一本ごとにラップをして、ジップロックバッグに入れて冷凍
- 使用する時は、電子レンジで30秒加熱し、半解凍状態で料理に利用
丸ごと冷凍したナスを活用した簡単レシピ「ナスの味噌ホイル焼き」
このレシピは冷凍ナスを解凍せずに使用するため、準備がとても簡単です。
二人分の材料は以下の通りです。
- 冷凍ナス:2本(丸ごと)
- 味噌:大さじ4
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- しょうがの絞り汁:小さじ1
- 青ねぎ:適量(小口切り)
次は手順を紹介します。
- 味噌ダレの準備:小さなボウルに味噌、みりん、砂糖、しょうがの絞り汁を入れてよく混ぜ合わせます。
- ナスの準備:冷凍してあるナスは、自然解凍するか、電子レンジで軽く解凍して少し柔らかくします。ヘタを取り、ナスに数か所フォークで穴を開けます。
- ホイルで包む:ナスに味噌ダレをたっぷりと塗り、アルミホイルでナスを一本ずつしっかり包みます。
- オーブンで焼く:200℃に予熱したオーブンで、ナスをホイルごと25分ほど焼きます。ナスが中までしっかり火が通るようにしてください。
- 盛り付け:オーブンから取り出したナスをホイルから出し、お皿に移します。その上に青ねぎを散らして完成です。
- 食べ方:ナスはホイルを開けた後、そのままテーブルに出して、フォークや箸で中身をつついて食べるスタイルをお楽しみください。
この「ナスの味噌ホイル焼き」は、味噌がナスの甘みと相まって、格別な味わいを楽しめます。
ナスを切らずに丸ごと使うことで、ナス自体のジューシーさも存分に味わえるのが魅力です。
カットして冷凍する方法
- ヘタを取り除き、好みのサイズにカット
- カットしたナスを水に10分ほど浸し、その後キッチンペーパーで水分を拭き取る
- ナスが重ならないようにジップロックバッグに並べて、冷凍庫で保存
- 調理する際は自然解凍せずに、そのまま調理器具に入れて使用
冷凍したカットナスを活用した簡単レシピ「ナスとトマトのガーリック炒め」
冷凍ナスを使うことで、下ごしらえの手間を省きつつ、美味しい料理がサッと作れます。
二人分の材料は以下の通りです。
- 冷凍ナス(カット済み):200g
- ミニトマト:10個(半分に切る)
- にんにく:2片(みじん切り)
- オリーブオイル:大さじ2
- 塩:小さじ1/2
- 黒こしょう:少々
- フレッシュバジル:数枚(お好みで)
- パルメザンチーズ:適量(お好みで削りかける)
次は手順を紹介します。
- ナスの準備:冷凍してあるナスは、自然解凍せずにそのまま使用します。これがこのレシピのポイントです。
- 炒める:大きめのフライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りのにんにくを中火で炒め、香りが立ってきたら冷凍ナスを加えます。
- ナスを炒める:ナスを中火で炒めつつ、外が少しカリッとするまで焼きます。冷凍ナスは水分が出やすいので、水分が飛ぶまでしっかりと炒めることがポイントです。
- トマトを加える:ナスがある程度炒まったら、半分に切ったミニトマトを加え、塩と黒こしょうで味を調えます。トマトは崩れないように優しく炒め合わせます。
- 仕上げ:火から下ろす直前に、手でちぎったバジルを加えて香りを移します。お好みでパルメザンチーズを上から削りかけます。
- 盛り付け:温かいお皿に盛り付けたら、すぐにテーブルへ。フレッシュなバジルの香りが食欲をそそります。
この「ナスとトマトのガーリック炒め」は、シンプルながらも味わい深い一品です。
冷凍ナスを使うことで、いつでも手軽に旬の味を楽しむことができます。
乾燥保存
ナスの長期保存には、乾燥させる方法もおすすめです。
しっかり乾燥させたナスは、密閉容器で保存することで約3週間持つといわれています。
乾燥保存の手順
- ナスのヘタを切り落とし、5mm厚の輪切りに
- 水に15分ほど浸した後、キッチンペーパーで水気を取る
- ザルにナスを重ならないように広げ、2〜3日間天日で乾燥
- 完全に乾燥したら、乾燥剤を入れた密閉容器に保管
乾燥ナスは味が凝縮され、濃厚な味付けの料理に最適です。
乾燥させたナスを活用したレシピ「乾燥ナスの和風パスタ」
乾燥ナスは、その濃厚な味わいが特徴で、シンプルながらも深い味の料理に仕上がります。
二人分の材料は以下の通りです。
- 乾燥ナス(5mm輪切り):10枚
- スパゲッティ:200g
- オリーブオイル:大さじ2
- にんにく:1片(みじん切り)
- 醤油:大さじ1
- みりん:大さじ1
- だしの素:小さじ1(お好みで)
- 青ねぎ:適量(小口切り)
- 唐辛子(輪切り、乾燥も可):少々(お好みで)
- ごま油:少々(仕上げ用)
次は手順を紹介します。
- 乾燥ナスの戻し方:乾燥ナスは、熱湯で約10分間戻します。その後、水気をよく絞り出しておきます。
- パスタの準備:大きめの鍋に水を沸かし、スパゲッティをパッケージの指示に従ってアルデンテに茹でます。茹で上がったら水気を切っておきます。
- 炒める:フライパンにオリーブオイルを熱し、みじん切りのにんにくを入れて香りが立つまで炒めます。戻した乾燥ナスを加え、軽く炒め合わせます。
- 味付け:醤油、みりん、だしの素をフライパンに加え、全体に味がなじむように炒めます。
- パスタとの組み合わせ:茹でたスパゲッティをフライパンに加え、ナスとよく絡めながら炒めます。この時、全体に味が均一になるようにしっかりと混ぜ合わせます。
- 仕上げ:火を止める直前にごま油を少々回しかけ、混ぜ合わせます。お皿に盛り付けた後、青ねぎとお好みで唐辛子を散らして完成です。
この「乾燥ナスの和風パスタ」は、乾燥ナスの独特な味わいと、和風の味付けが絶妙にマッチした一品です。
乾燥ナスを使った料理は風味が強いので、シンプルながらも存在感のある料理を楽しむことができます。
しなびたナスの対処方法
しなびたナスを対処する方法もご紹介します。
- ナスのヘタと先端を切り落とす
- ナスが完全に浸るように水を張ったボウルに5〜6時間浸す
これにより乾燥で失われた水分を補い、ナスの弾力性と輝きを取り戻す場合があります。
保存前のチェックポイント
ナスは、保存前に品質を確認することが重要です。
- ナスが濃い紫色で光沢があるか
- 茎がしっかりしており、トゲが確認できるか
- 全体に張りがあり、ふっくらしているか
- 茎の切り口が明るい黄緑色をしているか
- 種が白く、目立たない状態であるか
これらに該当するナスを選ぶことが望ましいです。
まとめ
ナスの保存方法には、常温、冷蔵、冷凍、そして乾燥の4種類があります。
保存前には、ナスの鮮度をチェックし、適切な前処理を施しましょう。
これらの手順を踏むことで、ナスを長持ちさせやすくなり、様々な料理に活用できます。