自家製ケーキ作りの楽しみの一つが、スポンジケーキを焼き終えた後の生クリームのデコレーションです。
しかし、時に生クリームがなかなか泡立たずに困ることもありますよね。
本記事では、生クリームが泡立たない理由とその対策、さらには上手く泡立たなかった生クリームの再利用法をご紹介します。
生クリームが泡立たない時の確認ポイント
まず、使用する生クリームが本物の「生クリーム」かどうかを確認しましょう。
「生クリーム」と一口に言っても、実は複数の種類があります。
市販のデコレーション用クリームは主に「純生クリーム」と「ホイップクリーム」に分かれます。
「純生クリーム」は動物性脂肪のみを使用しており、その旨がパッケージに記載されています。
対して、植物性脂肪を含む「ホイップクリーム」は泡立ちにくい性質があります。
ここでは特に、動物性脂肪を用いた生クリームが泡立たない時の対応方法を詳しく解説します。
動物性の生クリームは、植物性のホイップクリームに比べて泡立ちやすいです。
これは高い乳脂肪率が要因です。
乳脂肪率が高いほど、良い泡立ちが得られます。
そのため、高品質な泡立ちを求めるなら、乳脂肪率40%以上の生クリームの使用をおすすめしますよ。
植物性のホイップクリームが泡立たない場合はこちらを参考にしてください↓
生クリームが固まらない理由と解決策
生クリームの泡立ちが不十分で固まらない場合の原因と解決策を紹介します。
冷たい生クリームが最適
生クリームは低温であるほど固まりやすくなります。
使用前には生クリームをしっかり冷蔵庫で冷やし、使う直前に取り出してください。
また、周囲の温度が高い場合は、ボウルの下に氷を敷いて冷えを保つことが重要です。
冬場であっても室内は暖かいので、氷水の使用をお勧めします。
ボウルの水滴は大敵
ボウルに残った水滴も泡立ちを悪くする原因の一つです。
生クリームの脂肪分が水と反応し、固まりにくくなるため、ボウルは使用前にしっかり乾燥させることが重要です。
泡立て時間の管理
泡立てる時間が長すぎると生クリームが温まり、固まりにくくなります。
手動の泡立て器よりも、電動のミキサーを用いて迅速に泡立てると良いでしょう。
固まらない生クリームへの迅速な対応
固まらない生クリームがある場合は、大きなボウルに氷水をたっぷりと入れ、
その上にボウルを置き、底から冷やしながら泡立てを行います。
高速で回転させるミキサーを使うと、より効果的に固めることができます。
生クリームの泡立て時間を比較!電動ミキサー vs 手動泡立て器
電動ミキサーと手動泡立て器を使用した場合の泡立て時間の違いについて解説します。
どちらの方法も、ボウルを氷水で冷やしながら作業を行った場合の目安です。
電動ミキサーでの泡立て
電動ミキサーを使用する場合、その強力なモーターのおかげで生クリームを短時間で効率良く泡立てることが可能です。
一般的に、生クリームは電動ミキサーを使用すると、
中速で約2分から4分程度で
しっかりとしたピークが立つまで泡立てることができます。
泡立てる速度によっても時間は前後しますが、初心者でも失敗することなく美しい泡立ちを得ることができるでしょう。
手動泡立て器での泡立て
手動の泡立て器を使用する場合、その効果は完全に泡立てる人の技術と体力に依存します。
生クリームを手動で泡立てるときは、
一般的には5分から10分程度かかります。
氷水でボウルを冷やしながら一定のリズムでかき混ぜることが、美しい泡立ちを実現するコツです。
手動での泡立ては少し体力を要しますが、この方法で泡立てた生クリームには手作りの温かみと愛情が感じられるかもしれません。
泡立たない生クリームの再生方法
生クリームが十分に冷やされても固まらない場合があります。
その時は、ジャムを加えると良いでしょう。
生クリーム1パックに対して大さじ2のジャムを混ぜてホイップすると、ジャムに入っているペクチンのおかげで、固まりやすくなります。
ただし、ジャムを使用すると色がつく場合があるので注意が必要です。
色がつくのを避けたい場合は、柑橘類の果汁を数滴加えるといいです。
泡立て失敗の生クリームも無駄にしない!
泡立てがうまくいかなかった生クリームは、デザートや飲み物に再利用することで無駄にせず活用しましょう。
例えば、ホットケーキミックスに混ぜるとリッチな味わいのパンケーキができますし、
砂糖とバニラエッセンスを加えて凍らせれば、手軽な自家製アイスクリームになります。
また、コーヒーに加えるとカフェラテ風の豊かな味わいが楽しめます。
まとめ
生クリームが泡立たない原因には、乳脂肪率の低さやボウルに残る水滴、十分な冷却がされていないこと、泡立ての速度が遅いことなどがあります。
冷やしても固まらない場合は、ジャムや柑橘類の果汁を加えると良いでしょう。
また、泡立てに失敗した生クリームはデザートや飲み物に再利用して、無駄なく活用しましょう。