味噌汁を作る際に味噌こし器を使用することはどれほど重要なのでしょうか。
味噌汁の作り方は地域や家庭によって異なります。
また汁の中のつぶつぶに敏感な人もいれば、気にしない人もいます。
味噌自体もつぶつぶが目立つ味噌とそうでない味噌が存在するほど好みが分かれます。
そこで、今回は「味噌こし器は本当に必要か」「味噌の効果的なこし方」「こし器を使わない場合の味噌の粒の扱い方」について説明していきます。
味噌こし器は本当に必要?
味噌こし器の使用は個人の好みによります。
通常、出汁をとり、具を煮た後に火を止めて味噌を加えるのが基本。
具材の選び方は家庭や季節によって異なりますが、味噌汁の最後に残るつぶつぶに関しては好き嫌いが分かれます。
味噌こし器を使用する理由
味噌には大豆や米麹、麦麹からの小粒が含まれることがあり、これがつぶつぶの正体といえます。
そんな味噌をこすことには以下の利点があります。
- 味噌の塊がなくなり、均一な味わいを楽しめる
- 舌触りが滑らかになる
- 汁の最後に感じる味噌のつぶつぶが少なくなる
味噌汁の魅力は具材の風味とスープの味わいにあります。
そんなスープの部分では、滑らかな舌触りが求められることも多いです。
味噌のつぶつぶが残ると舌触りが損なわれると感じる人もいます。
家族の中でそのような意見を持つ人がいれば、こし器を使うことで解決できるかもしれません。
一方、豚汁のような濃厚な味噌汁を作る際は、味噌をそのまま加えることでより深い味わいが得られることもあるので、すべてこし器を使う必要はありません。
滑らかな味噌汁を作るための道具とコツ
味噌汁を作る際、味噌を滑らかに仕上げる方法を紹介します。
多くの人はおたまやスプーンで味噌を溶かしますが、すりこぎを使用して味噌を細かく砕くことで、米麹を使用した味噌では特につぶつぶ感が少なくなることが知られています。
味噌こし器を使用すると、網目に味噌カスが残ることもありますが、そこに残っている部分に食物繊維などが含まれているため、それをさらに味噌汁に戻す人もいるようです。
また、すり鉢を使用した味噌の溶かし方もあります。
すり鉢で味噌を擦ることで、味噌汁のトロミが増し、舌触りが格段に向上します。
最近では使いやすさを追求したすり鉢も市場に登場し、キッチンで手軽に取り扱いアイテムが増えています。
味噌こし器に残った味噌カスの上手な取り方
味噌こし器に残った味噌カスを上手に取る方法についてご紹介します。
味噌汁を作るとき、味噌こし器を使うととても便利ですが、使い終わった後の味噌カスをきれいに取るのは少し手間がかかりますよね。
そんな時は以下の方法を試してみてください。
水でサッと洗う
使用直後の味噌こし器は、まず水道水でサッと洗い流します。
このとき、固く絞ったスポンジを使って軽くこすると、大部分の味噌カスが簡単に落ちます。
水温はぬるま湯が最適ですが、熱い水は避けてください。
熱水は味噌を固めてしまい、かえって取りにくくなる可能性があります。
歯ブラシで細部をクリーニング
網目の細かい部分に入り込んだ味噌カスが取れない場合は、使わなくなった歯ブラシを用いると良いでしょう。
歯ブラシの柔らかい毛が網目の間にしっかりと入り込み、味噌カスを効果的に掻き出してくれます。
力を入れすぎると網目が傷つく可能性があるので、優しくブラッシングしましょう。
重曹を使った洗浄
頑固な味噌カスが残っている場合は、重曹を使った洗浄がおすすめです。
洗剤を使う前に、重曹を少量水に溶かしてペースト状にし、味噌こし器に塗りつけます。
その後、10分ほど放置した後、柔らかいスポンジで洗い流します。
重曹は自然洗浄力なので、味噌カスだけでなく他の汚れも落としやすくなります。
きちんと乾燥させる
最後に、味噌こし器をよく水洗いした後、風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。
味噌こしを使わない選択
つぶつぶを好む人もいれば、避ける人もいます。
そもそも味噌こし器が家になく、使用しない家庭も少なくありません。
たとえば、手作り味噌を使用する農家では、自然に含まれる豆の粒が残るのが一般的です。
子供の頃は苦手だった人も、大人になってその食感を楽しむようになることもあります。
食感や舌ざわりが気にならないのでしたら、味噌こし器をあえて使う必要はないと思います。
まとめ
味噌こし器が必須ではないことを理解しましょう。
味噌のつぶつぶが気になる場合はすでにこされた味噌を選ぶのも良い方法です。
地域によってはこし味噌が主流であり、これは食感が滑らかになります。
一方で、自家製の味噌やその風味や舌ざわりが好みという方の家庭では、粒味噌の香りや風味をそのまま楽しみます。
味噌汁の好みは人それぞれであり、それぞれの好みに合わせて様々な方法を試すのが最良です。