子どもが食べ物を選ぶ行動は自己表現の一形態かもしれませんが、親としてはしっかり食事を取ってほしいものです。
では、どうやって食の好みを広げることができるのでしょうか?
選り好みは子どもの独立心の一部であり、必ずしも悪いことではありません。
本記事では、子どもの食の選り好みをどのように克服していくかについていくつかの方法を提案します。
食べ物の好みは多くの家庭で課題となりがちです。
特に、野菜を嫌がることが多いですね。
幼児期の食の好みへの対応方法
幼児に苦手な食べ物を食べさせる際は、無理強いは逆効果です。
幼児は大人よりも味覚が敏感で、特定の味を拒むことが一般的です。
嫌いな食べ物を食べさせるには、好きな料理に少量混ぜたり、細かく刻んで目立たないようにする工夫が役立ちます。
幼稚園児への対策
4歳から5歳にかけて、子どもは嫌いな食べ物の理由を言葉で表現できるようになります。
よって何が嫌なのか直接聞いてみるのが克服における近道といえるでしょう。
そこで聞き出した部分を紛らわすために、食感やにおいなどを抑える調理法を試してみることが一つの方法です。
また、親が食事を楽しむ様子を見せたり、一緒に食材を選んだりすることで、子どもの興味を引きます。
食卓に繰り返し同じ食材を出すことで、興味を持ちやすくなることもあります。
食べ残しの問題への対応
嫌いな食べ物をすぐに克服できることはほぼないでしょう。
よって、食べ残しをしてしまう場面もでてくると思います。
その際は、子どもが嫌いな食べ物を無理に食べさせるのは避け、「どの部分が嫌?」と尋ねることで興味を持たせましょう。
強制するよりも、少しずつ受け入れてもらう努力が重要です。
子どもが食べ物を選ぶ理由
子どもが食べ物を嫌う理由は様々です。
- 苦い味や酸っぱい味を避ける
- 特定の食感が苦手
- 見た目が気に入らない
- 過去の悪い経験が影響している
- 周囲の影響を受けている
などがあります。
これらを理解し、適切な対応を取ることで、子どもの食の好みを広げることに繋がります。
子どもの食事における選り好みと対策方法
自宅で試せる対策例をいくつか紹介します。
料理の工夫
食感が問題の場合は、食材を細かく切ったりピュレにすると良いでしょう。
カレーやハンバーグ、炒飯など、味付けがしっかりしている料理にうまく隠して子どもが食べやすくする方法がおすすめです。
料理の盛り付けアレンジ
食材を星形やハート形にするなど、楽しい形にアレンジし、食品に顔を描くなどして興味を引きます。
楽しい食事環境
大人が美味しそうに食べる様子を見せることや、食材に話しかけることで、食事の時間を楽しくします。
食べた分だけ褒める
小さな進歩を認めて褒めることで、子どもを次のステップへと促します。
代替食材の検討
嫌いな食材の代わりに、同じような成分を持つ他の食品を提供することも有効です。
共同での食材選びと料理
子どもを食材選びや料理の過程に参加させることで、食への興味と理解を深めます。
野菜作り
自宅での小さな菜園を通じて、食材と親しむ機会を作ります。
避けるべき対応方法
- 無理に食べさせる
- 避ける
- 叱る
- 怖がらせる
- おやつを過剰に与える
これらの対応は避けるべきです。
これらの対応は子どもの食に対する反感を強める可能性があります。
偏食と選り好みの違い
偏食は特定の食品群を極端に避ける行動であり、バランスの乱れを招くことがあります。
一方、選り好みは特定の食材や料理に限定され、調理法の変更で改善されることが期待されます。
偏食が進んでいると感じる場合は専門家の助言を求めることが重要です。
本能的な拒否反応
子どもは味覚が敏感であり、特定の食材の色や味に本能的な拒否反応を示すことがあります。
例えば、自然界で未成熟な果物が緑色であるため、緑色の野菜を敬遠するのは「未成熟」との本能的な認識によるものかもしれません。
また、野菜の苦味や発酵食品の酸味が嫌なものとして認識されることもあります。
選り好みの意味
子どもの選り好みは自我の形成の一部であり、好奇心や個性の表れです。
特に遊びたい時や疲れている時には、特定の食べ物への選り好みが顕著になることがあるといわれています。
まとめ
子どもの食の選り好みに対処するための具体的な方法を紹介しました。
無理強いは避け、食材を細かく刻んだり、料理の工夫をすることから始めてみましょう。
また、食事を楽しむ様子を見せることや、子どもが食材選びや料理に参加することも、興味を引き出し、食の好みを広げる手助けになります。
そして、偏食と選り好みは異なり、偏食が心配な場合は、専門家への相談をしてください。
子どもの食の好みは個性の一部であり、それを理解し支援することが、大切です。