カランコエは、2月頃に花が咲き終わった後、花茎を切り取ることで、再び花を咲かせることが可能です。
花期が終了したら、地面から10～15センチメートルの高さで、数枚の葉を残しながら剪定し、湿気の多い梅雨の時期の対策をしましょう。
剪定した花茎や葉を利用して、新しいカランコエの花を咲かせることに挑戦もできます。
植え替えを検討している場合は、梅雨が始まる前か、9月頃がおすすめの時期です。
夏の間は、風通しの良い場所で、直射日光や雨から保護することを心がけてください。
カランコエの花後の剪定方法
カランコエの開花後の剪定方法について説明します。
二番花を咲かせるための剪定方法
剪定する部分を選ぶことが重要です。
まずカランコエの茎を最初の花のすぐ下にある葉の部分でカットしてください。
すると元の茎から新しい茎が出て、そこに新しい花が咲くことになります。
間違って花茎を根元から切ってしまうこともあるかもしれませんが、それでは新しい花が咲かない恐れがあるため、剪定の位置には注意が必要です。
梅雨前の剪定方法
カランコエの花期が終わったら、根元から約10～15センチメートルの位置で思い切って剪定します。
根元から10センチメートルの剪定は大胆に思えるかもしれませんが、問題はありません。
ただし、全ての葉を取り除くと光合成が行えないことがあるため、いくつかの葉は残すことが重要です。
約1ヶ月で新しい枝や葉が見え始めます。
カランコエの剪定のタイミング
カランコエの剪定や切り戻しは、主に2月の開花が終わった後に2回行います。
梅雨前に行う切り戻しは、株周りの空気の流れをよくし、湿度を下げることで、害虫の予防にもなります。
もし二番花にこだわらない場合は、春先に開花が終わった後に1回だけ剪定しても良いでしょう。
カランコエの植え替えのタイミング
カランコエは、1～2年ごとに植え替えることが推奨されます。
植え替えの必要性を見極めるためには、以下の点をチェックします。
- 根が土の表面に見える。
- 土が水を吸収しない。
- 根が鉢いっぱいになっている。
- 植物のサイズが鉢を超えている。
植え替えは、梅雨の始まる前か、秋の開花前である9月頃が最適です。
よりサイズアップした鉢への移植をお勧めします。
カランコエの次世代の栽培方法
カランコエの次世代の栽培方法は、主に2つあります。
挿し木
剪定で切り取った花茎の先端を、日陰で乾かします。
重要な点は、花茎に葉が残っていることと、切り口付近の葉を取り除くことです。
乾いた後、新しい鉢に切り口を挿して植えます。
植えた後、約10日から2週間経ってから水やりを開始します。
特に4月から9月に挿し木をすると、根が付きやすくなります。
また、カランコエは水耕栽培も可能です。
挿し木を水につけると、約1週間から10日で根が生えてきます。
適した容器は小さい瓶で、大きな容器だと挿し木が水に沈んで腐るリスクがあります。
狭い口の小さい瓶なら、切り口だけを水につけられるので、手入れが簡単です。
広口の容器を使う場合は、割り箸やストロー、紐を使って挿し木を固定すると良いです。
清潔な水を使うことが大切で、特に夏場は2日おきに水を変え、できれば毎日新しい水に交換するのが理想です。
涼しい季節でも、週に1回は新しい水に交換します。
葉挿し
カランコエは葉挿しもできます。
剪定で取り除いた葉を水に浸すと、約1週間から2週間で根が生えます。
水耕栽培・葉挿しのコツ
水耕栽培と葉挿しは簡単ですが、成功させるためには以下の点に注意してください。
- 高湿度の場所は避ける。
- 明るい日陰に置く。
- 直射日光を避ける。
- 水替えは通常週1回、暑い時期は1〜2日ごとに行う。
- 夏場は水温が高くならないようにする。
- エアコンの風は避ける。
これらがポイントです。
カランコエの水やり方法
カランコエは根腐れを起こしやすいため、土の表面が乾いて色が薄くなるまで待ち、その後しっかりと水をあげることが望ましいです。
土の表面は乾いていても、内部には湿り気が残っていることがあります。
土の湿度をチェックするには、割り箸や竹串を使うと効果的です。これらを土に差し込んで抜いた際、湿った土がついていなければ水やりの良いタイミングと言えます。
カランコエの肥料の与え方
春と秋は、10日から2週間おきに液体肥料を施すのが良いです。
しかし、夏季の高温多湿の期間は、根が腐るリスクが高まるため、この時期の肥料の使用は控えましょう。
肥料を与えるのは、花が開き始める時期にしましょう。
また冬は休眠期に入るため、肥料を加える必要はありません。
カランコエの理想的な置き場所
カランコエに適した場所は、直射日光が強すぎないで雨があたりすぎない、日当たりの良い場所です。
まとめ
カランコエの剪定と管理について説明しました。
開花後の剪定は、花茎の基部で行い、二番花を促進します。
根元から10～15cmで剪定すると、空気の流れをよくし、湿度が下がり害虫予防にも。
剪定のタイミングは、主に2月の開花後と梅雨前です。
1～2年ごとの植え替えも推奨され、根の状態をチェックして時期を決めましょう。
挿し木や葉挿しもでき、水耕栽培も可能なのが特徴です。
そして水やりは土の表面が乾いたら行うことで、根腐れを防ぎます。
これらの注意点を考慮して、カランコエを管理していきましょう。
