タチアオイとも呼ばれるホリホックの花が終わりに近づくと、開花後の花を摘み取る作業に取り掛かります。
種を取る予定があるならば、開花後の花はそのままにしておきましょう。
一年草のホリホックは、種を収穫したらその年の世話はそれでおしまいです。
それに対して、二年草や多年草のホリホックであれば種を収穫した後もさらに手入れが必要。
花の茎を綺麗に整え、株分けや冬越しのための準備をしましょう。
これが次のシーズンに素敵な花を咲かせるための大切なステップです。
ホリホックは冷たい気候には割と強いのですが、霜が苦手。
霜対策としては、堆肥や藁を使ったマルチングや、不織布を使った霜除けカバーを用意することが良いでしょう。
ホリホック開花後のお手入れ方法
ホリホックは、6月から8月にかけて不要な枝や葉を取り除き、風通しを良くしてあげるといいです。
その後花が落ちたら、大胆に茎を切り戻しましょう。
これが終われば、他に特別な手入れは必要ありません。
開花後の花の処理
ホリホックは、6月から8月にかけて美しい花を咲かせる植物。
開花が終わったら開花した後の花の処理を早めに行うことが重要です。
放置すると植物の茎や葉にダメージを与え、カビが生じる原因となることも。
ただし、種を取る予定ならば花茎は残しておいて、種が熟するまで待ちましょう。
一年草のホリホックの剪定
一年草ホリホックは種を採取したら、剪定は必要ありません。
二年草または多年草の剪定
次の年もきれいに咲きそろうように、二年草や多年草のホリホックは冬に入る前に剪定しておきましょう。
種取りの後は、茎を地面ギリギリで切り戻してください。
新芽が見える場合は、それを見守りながら、次の年も花を楽しむための準備をしましょう。
種を取らない場合は、花の一番上の色が変わってきたら剪定を行います。
ホリホックの種子の採取
ホリホックが花盛りを過ぎると、やがて種子が形成されます。
これらの種子を集める最適な時期は、花の茎が茶色く変わり、種子が散らばる前です。
ホリホックの播種
次に、種をまくのに適した時期をご案内します。
一年草であるホリホックは春(3月から4月)に種を蒔き、二年草や多年草の場合は秋(9月から10月)に蒔くことがお勧め。
ホリホックの種子は、光に強い嗜好を持っているので、種をまいた後は、土で薄く覆い、日光が十分に当たるようにしてください。
さらに、ホリホックは自然に落ちた種子からも次の花が見込めること知られています。
来シーズンも同じ場所でホリホックを楽しみたい場合は、種子を集めずに自然落下させることで、自生による花を期待することもできますよ。
二年草または多年草の場合は株分けも視野に
種蒔き以外に、株分けで二年草や多年草のタイプを増やすこともできます。
株分けは、通常、開花後の9月から11月または開花前の3月から5月が適しています。
分ける際は、新芽が3~5個つくように株を分けてください。
ホリホックの植え替え
ホリホックは、その自生地によく馴染む、手間いらずの植物。
基本的には移植をする必要が少ないですが、多年草かつ鉢植えの場合は状況が異なります。
鉢植えのホリホックは、2~3年に1回の土の入れ替えが必要に。
これは、根の状態を維持するために不可欠な作業です。
そこで、土を替える際には、根の構造を傷つけないように注意深く掘り起こさなければなりません。
また、この機会に株分けを行うこともでき、新しく増やすことにも挑戦できます。
新しい場所に植える時には、各株が互いに干渉しないよう、30センチメートル程度の間隔を空けてスペースを取るようにしましょう。
冬の管理のポイント
ホリホックは寒さにも比較的強い植物ですが、特に関東地方以西ではその性質を生かせます。
関東地方以西は比較的暖かいため、屋外で冬を乗り越えることが寒い地域に比べると容易です。
太陽光を好むホリホックなので、鉢植えやプランターの場合は日の当たるスペースに置き、土の乾燥をチェックして水をやりましょう。
そして寒い地域においては霜対策として、株のまわりに腐葉土やわらを敷くなど、冬季の保護対策をすることが大事です。
関東地方でも、霜が降りることがあるので、同じような対策が求められます。
ホリホックをマルチングするだけでなく、ガーデニング用の布や新聞紙を使って覆うことも、寒さから守るためにいいとされています。
まとめ
ホリホックは6月から8月にかけて美しい花を咲かせる植物です。
花が開花した後のお手入れは大切です。
もし種を取りたい場合は、花茎はそのままにしておきましょう。
一年草であれば剪定する必要はありませんが、二年草や多年草の場合は冬が来る前に剪定することが望ましいです。
種を採らない時は、茎の上部からカットします。
また、秋か春に株分けをすることで増やすこともできますよ。
種子は花茎の色が変わり始めた頃に集めます。
一年草の種は春に、それ以外は秋に播種。
自然に種が落ちて発芽するのを待つこともできます。
さらに枝や葉の整理や茎の刈り込みが大切で、これにより特に冬の寒さから守ることができます。
鉢植えの場合は、2~3年ごとに土の入れ替えをすることが推奨されます。
花が終わった後の面倒な手入れは基本的に不要ですが、植え替えの際には少し注意を払う必要がありますね。
根への優しい接触を心がけて、丁寧に作業を行うことが、翌年も美しい花を咲かせるコツです。