庭にブルーベリーを植える際には、次の点にご注意ください。
- 植えるための空間は、1.5メートルから2メートルを目安に
- 植穴の深さはおよそ40センチメートル
- 植穴の幅は50センチメートルから80センチメートル
が理想的です。
ハイブッシュ種の場合は、植物の間に1.5メートルのスペースを設け、ラビットアイ種は植物間2メートルの距離をあけるのが好ましいです。
ブルーベリーは、酸性度が高い土での育成を好むため、一般的なアルカリ性や中性の土壌では十分な栄養を得られない場合があります。
よって、ピートモスを土に混ぜて酸性度を高めるのがおすすめ。
ブルーベリー専用のピートモスを使用すると、適切な量の配合が明確になりますので、より簡単に酸性の土壌を作ることができます。
ブルーベリーを地植えするための適切なスペース
庭にブルーベリーを植える際は、次のを参考にしてください。
- 植える間隔の目安:約1.5メートルから2メートル
- 穴を掘る深さ:約40センチメートル
- 穴の幅:およそ50センチメートルから80センチメートル
これらの基準に沿ってブルーベリーを植えると、環境を整えることができます。
ブルーベリーの根は広がりやすい性質を持っているので、適した幅と深さの穴が必要です。
また、ブルーベリーの根系は横に長く伸び、地上の枝とほぼ同じ長さになることが。
そのため、枝同士や根同士が互いに干渉しないように、1.5メートルから2メートルの間隔を空けて植えることが推奨されます。
植えるときは、ブルーベリーの種類に合わせてちょうどよい距離を守ることが大切ですよ。
- ハイブッシュ品種の場合:1.5メートル間隔で
- ラビットアイ品種の場合:2メートル間隔で
こちらはそれぞれの品種を植える際の基本的な基準なので、これを参考にしてスペースを決めてみてください。
ブルーベリー植え付けの土の選び方
ブルーベリーを地植えする際には土壌についても知っておくべきことがあります。
ブルーベリーに理想的な土壌条件
理想の条件は以下の2点は欠かせません。
酸性を好む
原生地である北米北部からカナダ国境にかけての地域に自生するブルーベリーは、酸性の痩せ土を好みます。
根を張る際は、pH値が4.2から5.3の範囲の酸性土を選ぶことが大切です。
- ハイブッシュ種の場合はpH値4.2~4.8
- ラビットアイ種の場合はpH値4.3~5.3
土の酸度はブルーベリーにとって重要。
中性やアルカリ性の土では株が弱ることがあります。
保水性と排水性のバランス
多量の水を必要としながら乾燥を嫌うブルーベリーには、水分を適度に保ちつつ余分な水分を排出できる土が最適です。
水を好む性質と湿気を避ける必要があるため、土壌の調整が不可欠です。
酸性土壌の作り方
ブルーベリー向けの酸性土を作る際、ピートモスは非常に優れモノです。
およそ20リットル入りで、市場で1100円から1500円程度で売られています。
地植えの場合は、植穴ごとに20から30リットルのピートモスを加えることが推奨されます。
ピートモスには酸度が調節されているものとそうでないものがありますが、土の酸性度を上げるためには「酸性未調整」のピートモスを選ぶことが大切です。
迷ったら、ブルーベリー専用の製品を選ぶと良いでしょう。
ピートモスはもともと水分の多い環境で育つコケ類から作られており、そのまま使っても大丈夫ですが、赤玉土や鹿沼土など、弱酸性もしくは酸性の別の土と20%程度混ぜることで、排水性と通気性が向上した土壌を作ることができます。
適切なブルーベリー苗木の選び方
ブルーベリーの苗木は年齢によって価格が変わります。
手ごろな価格の初年度苗木は、そのまま庭で地植えして育てるには適していません。
最初の1〜2年間は鉢植えで丁寧に育て、その後庭に植えることがおすすめです。
もし費用を少しでもかけて早く庭植えをしたければ、2〜3年育った苗木を選びましょう。
さらに、植えたその年にブルーベリーを収穫したいなら、5年程度経った苗木がお勧めです。
2〜3年生の木は収穫の影響を受けやすいですが、5年生では十分な根強さを持ち、収穫に耐える力が備わっています。
ブルーベリーの適切な植栽時期
ブルーベリーを植える最適な時期は、寒すぎず涼しい季節が理想です。
1月を除く冷涼な月が適しています。
以下は、地域に応じた理想的な植栽期間となります。
- 温暖な地域では、10月中旬から11月にかけて
- 寒冷な地域の場合、2月末から3月にかけて
こうした時期に植栽を行うと、冬眠に入る前にブルーベリーがしっかり根を張り、春が来た際には元気に育つことが期待できます。
ただし、植栽時期によっては肥料の使い方に注意が必要です。
11月や12月に植える際には、肥料の使用を避けましょう。
植物が休眠期にあるため、肥料が逆に悪影響を及ぼす可能性があります。
それに対して、2月末から3月にかけて植える際には、植栽する前に土に肥料を混ぜ込むことが推奨されます。
休眠期間を終えて目覚めたブルーベリーはこれから大きくなるので、適切な肥料が必要になります。
地面に直植えしたブルーベリーは移植が必要?
普通、鉢植えの植物は数年ごとに根詰まりを解消するため移植することが勧められますが、地面に直接植えると、そのような手間はほぼ不要です。
しかし、植え付けた環境にもよりますが、まれに移植が必要になる場合も。
その場合、植物の根を痛めないよう慎重に掘り出さなければならず、かなりの労力を必要とします。
地面に植えるときには、後で移植を避けるために、次のことを最初に考慮することが大切です。
- 日光の量や水はけを考慮する
- 土壌のpH値を適切に管理する
- 大きくなることを見越して植えるスペースを確保する
これらの準備をしっかりと行うことが重要です。
まとめ
ブルーベリーを地面に植える際、たとえ暑い夏であっても水やりを過剰に心配する必要はほとんどありません。
肥料については、適した徐放性の肥料を使用するのが理想的。
植え付ける際には、十分な間隔をあけて環境を整えましょう。
そうしないと、植物が枯れる危険性が高くなります。
土づくりや植え替えの時期などに気を付けながらブルーベーリー栽培を楽しんでください。