ローズマリーが花を咲かせない場合、考えられる主な原因は以下の6つです。
- 適切な剪定が行われていない
- 剪定のタイミングが適切でない
- 水や肥料を与えすぎ
- 日光不足
- 株の経過が浅い
- 品種や状態の要因
また熱心にケアしているのに花が咲かない場合、意外と手をかけすぎている可能性があります。
そんな時はこれらのポイントを押さえるだけで、状況が良くなることも。
ローズマリーのは比較的栽培しやすいハーブなので、難しく考えすぎることもありません。
それでは、ローズマリーが花を咲かせない原因とその解決策を詳しく解説しています。
今後のお手入れ方法を見直すための参考にしてみてください。
ローズマリーが花を咲かせない理由
ローズマリーが花を咲かせない場合、余計な手を加えることは避けましょう。
その理由は、ローズマリーが多くの水や肥料を必要としない植物であるからです。
適切な環境で植えられたローズマリーは、最小限のケアで十分です。
それではもう少し詳しく花が咲かない主な原因を見ていきましょう。
剪定不足
放任しているとローズマリーは新しい花を咲かせにくいです。
ローズマリーは新しい枝で花を咲かせるため、定期的な剪定で新芽を促すことが重要です。
適度な剪定を行い、古い部分を取り除きましょう。
剪定を怠ると、枝が太く古くなり、花が咲いても上部に限られます。
また、葉も上部に集中し、見た目がよくなくなってしまうというデメリットにもなります。
剪定時期の誤り
剪定をしすぎたり、時期が間違っていると、ローズマリーは花をつけにくくなります。
おすすめな剪定時期は、4月から6月頃です。
さらに15~25℃の温かい気候が理想的です。
ローズマリーの花は新しい枝から咲き、花の時期は秋から翌年の春先まで。
よって剪定のタイミングは花期後の2週間から1か月以内が目安です。
そのタイミングを逃し、夏頃に剪定してしまうと、秋の花が咲かなくなることがあります。
さらに剪定場所は木質部よりも上の緑の部分を残して行い、花が咲いた後は花の下部から行ってください。
また、料理にローズマリーを頻繁に使用している場合は、新芽の収穫が花が咲かない原因となることがあります。
花を咲かせたい場合は、収穫時期を剪定時期に合わせ、保存用に一度に収穫すると良いでしょう。
過剰な水やりと肥料
過剰なケアは返って良くない方向に働くことがあります。
過剰な水やり
ローズマリーは乾燥を好むため、水やりをしすぎるとよくありません。
夏は土が乾いたら、冬はさらに控えめに水やりをしましょう。
過剰な肥料
肥料を与えすぎると植物は花をつけにくくなります。
地植えで養分が豊富な場合や、鉢が大きすぎる場合も注意が必要です。
ローズマリーの状況に合わせて肥料を調整し、花芽が形成され始めたらリン酸やカリウムに切り替えると良いでしょう。
日照不足
ローズマリーは日光を好む植物です。
よって、日陰に設置していると花が咲きにくくなることがあります。
特に室内で鉢植えにしている場合は、できるだけ日光の当たる場所に置くことが大切です。
地植えの場合も、日当たりや風通しを工夫する必要があります。
経過の浅い株
ローズマリーが植えられてからの経過時間も、花が咲かない要因のひとつかもしれません。
経過の浅い株の場合は時間をかけて丁寧にケアすることが重要です。
品種や状態
立ち性のローズマリーは、匍匐性のローズマリーと比べて、花が咲きにくい傾向があることが挙げられます。
さらに、木質化したローズマリーの場合、花がつきにくくなることも。
立ち性 | 匍匐性 |
・マリンブルー ・ミスジェサップ ・マジョルカピンク など |
・プロストラータス ・モーツァルトブルー ・ダンシングウォーター など |
まとめ
ローズマリーの花が咲かない要因についてまとめました。
ポイントは、
- 適切な剪定が行われていない
- 剪定のタイミングが適切でない
- 水や肥料を与えすぎ
- 日光不足
- 株の経過が浅い
- 品種や状態の要因
といったことが挙げられましたね。
このハーブは、ある程度手間をかけずに栽培できるため、ケアのしすぎという要因もありえます。
それでも定期的に剪定を行うことは大切です。
その際はタイミングを間違えないように注意してくださいね。
ローズマリーは日光を好むので、今設置している場所の確認もしてみてください。
日陰で湿っぽい場所の場合はすぐに設置場所の変更が必要になってきます。
さらにはまだ植えたばかりの株であったり、品種が立ち性のものである場合は、少し長い目で観察を続けてみてください。
この記事で挙げた原因に当てはまる点があれば、その点を意識してみてください。